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菅田将暉は男の中の男!ヤン・イクチュンが絶賛、「あゝ、荒野」撮影に密着

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「あゝ、荒野」

「あゝ、荒野」

菅田将暉ヤン・イクチュンがダブル主演を務める「あゝ、荒野」の撮影現場に映画ナタリーが密着した。

寺山修司の小説を実写映画化した「あゝ、荒野」は、少年院上がりの新次と、吃音と赤面対人恐怖症に苦しむバリカンが、ボクシングを通じて出会い奇妙な友情を育んでいくさまを描く青春ドラマ。「二重生活」の岸善幸が監督を務め、木下あかり、今野杏南、山田裕貴、高橋和也、でんでん、木村多江、ユースケ・サンタマリアらがキャストに名を連ねる。

2016年9月上旬に栃木で行われた撮影には、新次役の菅田、バリカン役のヤン・イクチュンが参加した。住宅街の一角に建てられたセットの入り口には、“海洋(オーシャン)拳闘クラブ”と書かれた立て看板が。そしてボクシングジムが再現された内部に入ると、壁には練習生たちのグローブが下げられており、リングや鏡張りの練習スペース、サンドバッグ、体重計、新次とバリカンが一緒に歯磨きをする洗面台、シャワールームなどが目に入る。

この日撮影されたのは、蒸し暑い室内に置かれた2台のストーブの前に、ジャージ姿の新次が現れる場面。菅田は、服を脱いで体重を量ったあと再び服を身に着け、一心不乱にシャドーボクシングを行う。同場面の撮影終了後には、新次がリング中央に座るバリカンのもとへ近づき、声をかけるシーンに移行した。ヤン・イクチュンは岸の説明を通訳を通して真剣な面持ちで聞き、理解した様子でうなずく。菅田は、段取りではヤン・イクチュンの隣に座るが、本番では立ったままリングのロープに手をかけた状態でセリフを口にしていた。さらに2人のやり取りをカメラがサンドバッグ越しに捉える場面、バリカンがリングから降りて鏡の前に立ち、自身の頬を激しく叩くさまなどが次々と切り取られていく。

段取りを念入りに確認したあとは、テストをせずそのまま本番に入る岸組。ヤン・イクチュンは「現場で楽にさせてくれる。本番が終わったあとに笑いかけてくれる監督ってなかなかいないんです」と岸に信頼を寄せる。そして「二重生活」でも岸とタッグを組んだ菅田は「今回、岸組は大変だとよーくわかりました! 岸さんは役者が現場でしか感じないものをちゃんと見てくれる人」と続けた。

ヤン・イクチュンは「菅田さんは男の中の男! 撮影以外でも菅田さんじゃなくて新次に見えるときがある。僕が演じるバリカンは新次に憧れているから、そう見えるのはありがたいし芝居しやすい。僕はちゃんとバリカンに見えてますか?」と、菅田は「日本語の心配をしているならまったく問題ないです! ヤンさんは自由だし誰にでも笑顔でチャーミング。ピュアなのでたまに歳下かな?って思う」と互いを絶賛する。また「僕は男くさい作品が多い」と述べる菅田は「初日から喧嘩だセックスだとせわしない現場。シンプルに体力勝負です」と笑い、ボクシングシーンの撮影を前にした心境を「バリカンと新次が最後に闘うシーンは2人だけのセレモニーにしたい」と語った。

「あゝ、荒野」は2部作で公開。「あゝ、荒野 前篇」は10月7日、「あゝ、荒野 後篇」は10月21日に封切られる。

(c)2017「あゝ、荒野」フィルムパートナーズ

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