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山田裕貴×青木玄徳「闇金ドッグス」新作撮影レポ、裏テーマは“思いっきり裏切る”

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「闇金ドッグス6」

「闇金ドッグス6」

山田裕貴青木玄徳の共演作「闇金ドッグス6」「闇金ドッグス7」の撮影現場に映画ナタリーが密着した。

闇金の世界を舞台に、金と暴力と欲望にまみれた人間たちの姿を描く同シリーズ。6は山田演じる安藤忠臣、7では青木扮する須藤司が主人公に据えられた。

7月上旬に神奈川・横浜市内で行われた撮影には、山田、青木らが参加した。闇金業者ラストファイナンスの事務所が再現された現場は活気に満ちており、監督・元木隆史の「はいカット、いい!」という声が響き渡る。

まず撮影されたのは、テーブルに積まれた札束の一部を、忠臣が山本竜二扮する早乙女に渡すシーン。本番前にはスタッフと和やかに談笑していた山田だが、いざ「本番行きましょう」と声がかかると表情を一変させる。そして1テイク目でOKが出ると、ガッツポーズをして喜んだ。

続いて、忠臣が吉岡そんれい演じる債務者・入江に殴りかかる場面の段取りでは、山田が動きに蹴りを加えることを提案。流れを確認したあとに山田の案が採用され、殺気立った目をした忠臣が入江に激しく暴行を加える姿が捉えられた。忠臣と司が火花を散らす場面の撮影前には、山田、青木、元木の3名が、キャラクターの心情について話し合いながら「(司は)このカットでは忠臣の目を見ずに文句を言おう」といった細かな動きを決めていく。

山田は“忠臣”、青木は“つかっちゃん”とスタッフから親しみを込めて呼ばれるなど、シリーズを重ねているだけあってスタッフ、キャストともに気心の知れた様子の現場。セッティングを終えたスタッフが「オッケーグーです!」と、過去作で津田寛治が演じた悪徳芸能事務所の社長・沢村の口癖をまねて合図する場面も。

2015年8月に1作目が公開された同シリーズについて山田が「僕としては6、7作で終わるつもりはまったくないです。『闇金ドッグス48』くらいまで行きたいですね」と展望を口にすると、青木が「『年金ドッグス』になるんじゃないかって前に言ってたよね?」と続けるなど息ぴったりの2人。忠臣と司の“バディらしさ”に関しては「自然に出てきた」と言い合い、青木の「いつもの感じをちょっと裏切ってみようかなと考えたりもします」という言葉に、山田は「それがすごく楽しくて、じゃあ俺はこうしてみようとか考えるんです」と返す。それを受けて青木は「(山田が)思いついたことをその場でやっても、パッてわかります!」と笑った。

新作は、シリーズ初のラブストーリーとなる。青木は「忠臣は女性とどうこうというのがまずないキャラクターじゃないですか。そんな場面を昨日撮ったとき、僕は『忠臣ってこんな顔するんだ……!』と思っちゃって」と撮影済みのシーンに言及。山田は「忠臣が手持ち無沙汰になったり、やりづらそうにしているのが僕の中では新しい感覚。今回はお客さんを思いっきり裏切っていこうというのが裏テーマなんです」と明かし、「段取りをやったら『本番行っちゃう!?』みたいな感じなので瞬発力が試されますし、目線の動き1つでも考え込んだらできないような生っぽい感じが出せて。舞台の稽古期間がないバージョンのようなライブ感があります(笑)」と現場での手応えを語る。

さらに青木は「頼りになる相棒がいるのでやりやすいですね。僕は、忠臣というキャラクターと山田裕貴の背中をずっと追い続けているんです。忠臣として生きている山田くんに、自分はどうぶつかっていくかだと思っていて」とコメント。そして山田は「忠臣は自分がぶれていることを、一番信頼している司によって気付かされるところとか、これまでにない角度からいろんな要素が入ってくるのが6、7のよさ。忠臣と司のラブストーリーをやることで、それぞれの人間像が掘られていくので、そこも面白いなと思います」と本作をアピールした。

「闇金ドッグス6」は8月5日、「闇金ドッグス7」は9月2日より東京・シネマート新宿ほかにて公開。

(c)2017「闇金ドッグス6&7」製作委員会

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