ステージナタリー

三原順「はみだしっ子」スタジオライフが新たな命吹き込む

229

スタジオライフ公演 舞台版「はみだしっ子」BUSチームゲネプロより。左からマックス(若林健吾)、グレアム(久保優二)、アンジー(宇佐見輝)、サーニン(澤井俊輝)。

スタジオライフ公演 舞台版「はみだしっ子」BUSチームゲネプロより。左からマックス(若林健吾)、グレアム(久保優二)、アンジー(宇佐見輝)、サーニン(澤井俊輝)。

スタジオライフ公演 舞台版「はみだしっ子」が本日10月20日に東京・東京芸術劇場 シアターウエストにて開幕した。

グレアム、アンジー、サーニン、マックスの4人が、親に見捨てられながらも仲間と血を超えた絆で寄り添い生きていく姿が描かれる、三原順のマンガ「はみだしっ子」。初の舞台化となる今回は、脚本・演出を倉田淳が手がけ、TRK(トランク)、TBC(タバコ)、BUS(帽子)の3チームトリプルキャストで上演される。

物語は4人が街頭に立ち“恋人”を探すシーンからスタート。原作から、レディ・ローズと4人が出会う「動物園のオリの中」、アンジーと母イブ・ホーンを描く「だから旗ふるの」、グレアムが従姉のエイダと対峙する「階段のむこうには…」のエピソードが展開する。劇中ではセリフや構図が原作に忠実に再現されていき、グレアムの影を背負うキャプテンぶりや、アンジーの特徴的な笑い方、野生児らしいサーニンの奔放ぶり、マックスの愛らしさをキャストが熱演。俳優の口から発せられることにより、三原の数々の名ゼリフに新たな命が吹き込まれた。

BUSチームのゲネプロ後に取材に応じたグレアム役の久保優二は、「もはや『はみだしっ子』の、三原さんのファンなので、自分の満足いくところまでは、絶対たどり着けないなって原作を読みながら思うんですよ」と苦笑い。「舞台化ということで、難しいなって思われる方もたくさんいらっしゃると思います。僕もその1人でした。でも実際にやってみて、『はみだしっ子』の中にある言葉と言葉を投げ合っての会話が、生身でやってこそ違った方向から刺さってくるような感覚があるので、お客様にも観る側から感じていただけたら」と思いを口にする。

アンジー役の宇佐見輝は「稽古場よりストーリーに入っていけるので、違う発見があります」と劇場入りした感想をコメント。「早くお客さんに入ってほしいなって感じながら今日は演りました」と笑い、「仲間の絆とか、人と人とのつながりの温かさを感じてもらいたい」と語った。

サーニン役の澤井俊輝は「子供の世界を大人がやるということでファンの方は不安もあると思うんですけど」と前置きし、「僕たちは彼らを子供ではなく1人の人間として捉えて、物語にあるメッセージを伝えられたらと稽古を積んできました。立体化したところで見せる、マンガとは違うメッセージの捉え方が、お客様に伝わったらいいなと思います」と意気込む。

「普段からの4人の絆が出てきたらいいなって思います」と語るのは、マックス役の若林健吾。「僕たちは、同期と1期下(久保)。芝居とまったく関係ないところでの皆も知ってるんで、ずっと一緒にいたような空気感が自然に出せたらと思います」と思いを語る。さらに「3次元でやったらどうなるか、スタジオライフがやったらどうなるかを観に来ていただけたら」と観客に呼びかけた。

上演時間は休憩なしの2時間5分。当日券は開演1時間前から劇場受付にて販売される。また本作のDVD化も決定。劇場ロビーにて、予約を受け付けている。なお劇場ロビーでは、原作関連品の展示コーナーおよび原作イラストをあしらったグッズの物販コーナーも用意されているので併せてチェックしよう。公演は11月5日まで。

スタジオライフ公演 舞台版「はみだしっ子」

2017年10月20日(金)~11月5日(日)
東京都 東京芸術劇場 シアターウエスト

作:三原順
脚本・演出:倉田淳

キャスト

TRKチーム
グレアム:岩崎大(崎の字はたつざきが正式表記)
アンジー:山本芳樹
サーニン:緒方和也
マックス:田中俊裕

TBCチーム
グレアム:仲原裕之
アンジー:松本慎也
サーニン:千葉健玖
マックス:伊藤清之

BUSチーム
グレアム:久保優二
アンジー:宇佐見輝
サーニン:澤井俊輝
マックス:若林健吾

曽世海司、船戸慎士、吉成奨人、牛島祥太、鈴木宏明、前木健太郎、藤原啓児

ステージナタリーをフォロー